昨今のサウナブームもあって健康志向が高まり、自宅用サウナを設置する人が増えています。
中でも、場所が確保できれば思ったよりも簡単に設置できてしまう『バレルサウナ』が人気です。
サウナの本場、フィンランド発祥のバレルサウナの入り方の手順や効果的な使い方を解説していきます。
バレルサウナの入り方の手順

バレルサウナの入り方の基本的な手順を、解説していきます。
- サウナ室を温める
- 水分補給をしっかりする
- 体を洗う
- 温度を確認しスタート
- ロウリュを行いながら自分好みの温度や湿度に調整する
- バレルサウナから出て体を冷やす
- 休憩を取りながら再度入る
- 最後はしっかり水分補給をする
①サウナ室を温める
利用前にまずは、サウナ室を温めておく必要があります。
一般的なサイズのバレルサウナですと(2~3人用くらいのサイズ)、温まるまで30分ほどの時間が想定されます。
サウナが温まっていない状態で入ってしまうと、体調不良の原因となってしまうこともありますので必ずしっかりと温めてからにしてくださいね。
②水分補給をしっかりする
サウナに入る前は、必ずしっかりと水分補給を行ってください。
これに関してはバレルサウナだけではなく、全てのサウナに関して言えることですね。
汗をしっかりと出して老廃物を排出させるために加えて、熱中症対策でもありますので重要なポイントです。
③体を洗う
施設のサウナだと、他の利用者も多いためマナーとして体を洗ってから入ることは大切なことですが自宅用サウナであっても体を洗ってから入るのが良いでしょう。
これは、皮膚が汚れていると皮脂がつまって汗をかきにくくなってしまうためです。
皮膚を清潔にした状態で、しっかりと汗を出すのが良いでしょう。
また、バレルサウナ利用後はシャワーで軽く汗を流すことだけで十分です。
終わった後も洗ってしまうと、必要な皮脂を落としてしまうことになるので体を洗うのはサウナ前だけで十分でしょう。
④温度を確認しスタート
温度がしっかり上がっていることが確認出来たら、サウナ入浴を始めます。
⑤ロウリュを行いながら自分好みの温度や湿度に調整する
ロウリュを行いながら、湿度や温度を調整して楽しみましょう。
ただ、ストーブによってはロウリュに対応していないものもありますので、ロウリュを行いたい人は対応しているストーブを選んでくださいね。
⑥バレルサウナから出て体を冷やす
体がしっかりと温まったら、一度外に出て体を冷まします。
水風呂と外気浴を行うとよく耳にする『ととのう』を感じることができますが自宅に水風呂を設置するのは難しいこともあるので外気浴で体を冷ますと良いでしょう。
⑦休憩を取りながら再度入る
しっかりと休憩をはさみ、再度サウナを楽しみます。
温冷の差を体に与えることで、血液の循環を促し疲労回復効果を得ることができます。
ただ、慣れないうちは体に温冷の刺激を強く与えすぎると良くないので、慣れるまでは少し優しく温冷刺激を行うようにしてください。
⑧最後はしっかり水分補給をする
サウナの最後は、しっかりと水分を補給してください。
汗と一緒に老廃物を流した後は、新鮮できれいな水分で体を満たすことが仕上げとなります。
バレルサウナで得られる効果は?
実際にバレルサウナを使用することで、どんな効果を得ることができるのでしょうか?
健康効果
上記にもありますように、温冷の刺激を与えることで血管が刺激されて血液の循環が良くなります。
血流が良くなると、体の隅々に血液が流れやすくなるため冷え性の改善に大きくつながります。
また、血流が良くなることで必要な酸素が筋肉に運ばれやすくなるため肩こりも改善されます。
血流は、人間の体にとって非常に重要なことがわかりますね。
心身のリラックス効果
汗をかくことで、老廃物が流れることに加えて温冷刺激によって自律神経が整います。
自律神経が整うと、精神が安定しリラックスしやすくなります。
サウナに入るとすっきり感を得られるのはこういったことからですね。
美容効果
汗をかくことで毛穴が開き、老廃物が流れ毛穴の汚れが流れます。
血流が良くなることでターンオーバーも活性化され、肌質の改善へと繋がります。
サウナ後の肌がしっとりしているのは、湿度だけではなく肌がしっかりと活性化されているということですね。
バレルサウナで得られる効果を上げるポイント

バレルサウナでは、様々な効果を得られることがわかりましたがその効果をさらに上げる入り方があります。
リラックスした状態で入る
リラックスした状態で入ることで、血管が開きやすくなります。
体をしっかりと回復させるために、リラックス状態で入るようにしてください。
最適な入浴時間の目安は1回8〜12分
しっかりと汗を出すためには、1回8分以上は入ると良いでしょう。
と、言っても長く入りすぎるのは体に負担がかかってしまうので、1回の目安は8~12分となります。
温まった後に冷水浴などで刺激を与える
サウナで温まり、血管が拡張した後に冷水で血管を引き締めることで血管が広がりやすくなっていきます。
血流を良くするためにサウナで体を温めた後は、冷水浴などで血管を引き締めるのがおすすめ。
サウナと冷水浴は3〜4回繰り返すのがおすすめ
血管の拡張を3~4回繰り返すことで、血管が拡張しやすくなります。
1回では普通に戻りやすいため、3~4回程度が良いでしょう。
最後は水分補給をして体を休める
最後はしっかりと水分を補給し、体を30分くらい休めましょう。
汗をかくことで、心も体もリフレッシュできますが体にはやはり負担がかかっているのでまずは体を休めることが大事です。
サウナの効果をしっかりと感じるためにも、水分補給と体を休めることが重要です。
バレルサウナの温度の上げ方のポイント
あつ~いサウナに入りたい!そんな人はバレルサウナの温度の上げ方についてぜひ知っておいてください。
カバーリングを行う
熱い空気は上に上がるため、天井に溜まります。
バレルサウナも円形状で熱効率が良いとは言っても、外気が冷たければ天井に上がった熱い空気は冷めてしまいます。
そこで、バレルサウナの屋根部分を外側からカバーすることで熱を逃がしにくくします。
熱を保温するというイメージでは、アルミやステンレスなどが良さそうですがこれらは熱を反対側へ伝えてしまうため実は適していません。
おすすめなのは、ゴム製のシートやナイロンシートです。
こだわりたい人は、屋根の材質を変えるのも良いでしょう。
ただ、カバーリングを行うと、シートと屋根の間に結露などが起こり、木材の腐食につながるので定期的にシートをはがして乾燥させるようにしてください。
湿度をあげる
湿度を上げると、体感温度が上がります。
ロウリュ可能なストーブを使用している場合は、ロウリュで湿度を上げるのがおすすめです。
ただ、ロウリュで湿度を上げ過ぎると木材の腐食へとつながるので、サウナ使用後は換気をしてしっかりと木材を乾かしてあげると良いでしょう。
ストーブを変える
サウナを熱くするのに、カバーリングやロウリュでも物足りない!そんな時はいっそストーブを変えて見るのも良いでしょう。
バレルサウナは、屋外で利用しやすいため電気ストーブも薪ストーブも選びやすくなっています。
基本的に、バレルサウナで使用される電気ストーブの出力は5~8kW程度のものが多くなっています。
サウナは約1~1.3㎥あたり1kW程度の出力が必要とされていますので、サウナの規模によって足りないと感じる場合は出力の高い電気ストーブに買い替えるのが良いでしょう。
薪ストーブに関しては、メーカーやサイズなど種類が豊富なためメーカーの説明文をしっかり読んで選ぶと良いでしょう。
薪を多く使えば温度はもちろん上がりますが、火災などが起こる危険性もありますので注意が必要です。