昨今は、有名人の方の影響もあってサウナが流行っていますよね。
そんなサウナにも様々な種類がありますが、『バレルサウナ』という言葉を聞いたことがありますか?
今回はあまり耳馴染みのないこの『バレルサウナ』について解説していきます。
フィンランド伝統のバレルサウナ(樽型サウナ)とは?

バレルサウナは、フィンランド発祥の【樽のような形をしたサウナ】のことです。
バレルという言葉には【樽】という意味があり、原油や石油の計量にも使用されている言葉でもあります。
フィンランドは、サウナ発祥の地と知られていますが歴史は非常に深く、2000年以上前に始まったとされていて本来は、食料を貯蔵・スモークするためだったものなのだそう。
その施設がだんだんと寒さをしのぐ為に、サウナへと進化していきました。
寒さをしのぐための知恵が、根深い文化となり今の時代に大勢の人に愛されるものとなっているのはすごいことですよね!
バレルサウナは、フィンランドの給水塔の建設事業者によって200年ほど前に開発されたと言われています。
組み立てやすく、分解しやすいことから持ち運びがしやすく手軽に屋外に設置できたことから人気が高まったと考えられています。
サウナの歴史から考えると、バレルサウナはまだ少し浅いかもしれませんね(笑)
樽型サウナだからサウナ効果を最大限引き出せる
見た目に樽の形はオシャレで素敵なのですが、それだけでなく樽型というのは非常に重要なポイントがあるのです。
樽型の屋根を円形にすることで、熱を均一に保ちロウリュの際に熱が効率よく循環してくれます。
サウナは素早く室内の温度を高めることも重要ですから、熱効率が高いバレルサウナは理にかなっている形状と言えますね。
ただ、使用しているのは木材ですので施工内容によっては、耐久性が落ちる場合もあります。
自宅にバレルサウナを設置する場合は、使用する素材や施工内容をしっかりと確認する必要がありますね。
自宅や屋外など様々な場所でサウナを楽しめる
バレルサウナは、屋外はもちろん室内に設置することも可能です。
お庭や、別荘に設置するケースが多いのですが屋内でもサイズの小さいものならば設置できるのも魅力ポイントです。

サウナは設置するのが大変というイメージを軽くしてくれるのも、バレルサウナならではですね。
天然木の香りやぬくもりでリラックス効果も
バレルサウナでは天然木を利用するケースがほとんどですが、日本だと強度の高い国産ヒノキ材などを使用する場合もあります。
天然のヒノキですと、日本の気候にあって長持ちしやすく香りも癒しとなりますね。
北欧製のバレルサウナと国産のバレルサウナでは、使用している素材に大きな違いがあり北欧製では【サーモウッド】という木材の膨張・収縮を防ぐサーモ加工されたものが多く使用されます。
下記のようにそれぞれの木材によって特徴があり、どちらもバレルサウナを作る上で向いているので選ぶのに迷ってしまいますね(笑)
・ヒノキ
日本の気候にあっている、丈夫でシロアリにも強い、香りが良く癒し効果もある
・サーモウッド
サーモ加工することにより耐久性が上がる、施工の際に隙間を生みにくく熱を逃しにくくなる
バレルサウナの効果は?
バレルサウナでは、どんな効果が期待できるのでしょうか?
・血流の促進により肩こりや腰痛の緩和
・血流の改善により冷え性などの改善
・体温の上昇によりエネルギー代謝が上がりダイエット効果
・汗をかくことで老廃物を排出、ストレスの緩和になる
・汗をかくことで毛穴の汚れが流れ、美肌になる
サウナで体を温めることにより、血流が促進されることで体の様々な不調が改善したり多くの効果を生み出します。
体のいたるところに血液を流すことで、人間の体は正常に動くわけですから体が温まり血管が拡張して血流が良くなれば体にとって良いこと以外のなにものではありませんよね。
血流が良くなることで、体温も上昇し冷え性改善することで睡眠の質も向上しますので体の不調を感じる方には本当におすすめです!
女性で肌荒れに悩んでいる方も、バレルサウナで汗をかくことで冷え性改善&美肌効果ありなのでぜひ体験してみてください。
バレルサウナでリフレッシュできるのも魅力
人間は汗をかくことで、体温が上昇し老廃物の排出が促されます。
いわゆるこれが【デトックス】というやつですね。
体に良いだけでなく、バレルサウナは精神的にもデトックス効果があります。
汗をかくことによって、幸せホルモンと言われる【セロトニン】の分泌が促され副交感神経が優位に働きます。
副交感神経が優位に働くことで、精神が落ち着きストレス改善へとつながります。
そういったストレス改善に加え、バレルサウナに使用される天然木の香りによる癒し効果も加わるのでバレルサウナのリフレッシュ効果は非常に高いものとなります。
また、設置する場所も自然の中を選べば更なるリフレッシュ効果が生まれますね。
バレルサウナで人とのコミュニケーションも
近年、サウナブームが続いていますよね。
健康のためだけでなく、サウナによりコミュニケーションツールのひとつとしても有効活用されています。
サウナに入るには着ているものを脱ぐため、自分の素が出やすくなります。
そこに加えて汗をかき、副交感神経が優位になっている状態だと精神的にリラックスモードとなり人と話すことが苦手な人も心を開きやすくなります。
普段は人と話したくない、壁がある人でもサウナを通してだと饒舌になるケースも多く見られますね。
昨今は、人と人のコミュニケーションが希薄ですからサウナはこういった面でも重要な働きを見せてくれます。
バレルサウナとキャビンサウナの違いとメリット・デメリット
バレルサウナと、いわゆるよくあるサウナのタイプ【キャビンサウナ】とは何が違うのか?そのメリットとデメリットも比較しながら見ていきましょう。
バレルサウナ | キャビンサウナ | |
特徴 | ・おしゃれな樽の形 | ・よく見られる屋内用サウナ |
仕組み・構造 | ・天井が円形になっている ・熱効率が良い ・薪ストーブ・電気ストーブどちらも選べる | ・シンプルな構造で組み立てやすい ・比較的軽量 |
寿命・欠点 | ・屋外で使用すると寿命は短い ・木製なのでメンテナンスが必要 | ・屋外設置ができない ・薪ストーブは利用できない |
魅力・メリット | ・屋外への設置も可能 ・見た目におしゃれ | ・事例が多いため設置しやすい |
キャビンサウナは、よく見かける家庭用サウナですので設置事例が多く施工も割と簡単にできてしまいます。
ただ、屋内でしか使用できないのは欠点ですね。
バレルサウナは、屋外でも屋内でもスペースがあれば設置は可能です。
近年では、別荘地やベランダへ設置する方が増えています。
自宅でバレルサウナを置くメリット・デメリット

自宅にバレルサウナを設置する人が近年増えていますが、実際に設置するとどんなメリットとデメリットがあるのかを見ていきましょう。
メリット
まずはメリットから。
・いつでも好きな時にバレルサウナを楽しめる
・自分好みの温度に調節できる
・人目を気にすることがない
デメリット
・スペースが必要
・メンテナンスが必要
まとめ
やはり何と言っても、自宅にバレルサウナがあれば好きな時にサウナに入ることができますね。
人目を気にすることなく、プライベートな整い時間を楽しむことが可能となります。
ただやはり、設置するスペースやメンテナンスは必要となるので、こういったメリットとデメリットをよく理解した上での判断が重要となりますね。